海外の旅に出る前はたいていバタバタするものです。
今回もご多分に漏れず、慌ただしい出発でした。
今回は久しぶりに予想を超えるハプニングが起きました。
その①・・機内での出来事
機内で落ち着いた頃飲み物が出て(たいていビールを注文)
その後のお食事はワインと共に頂いて・・ほろ酔いになって
2~3時間程度仮眠をして、映画を見る・・この流れです。
ところが!(ー_ー)!! 食事が終わっても、酔い感がまったく無く
何だか怪しい胸騒ぎ・・・座席前の、緊急用のあの袋のお世話になりました。
その後更に症状は悪化、個室に閉じこもりマーライオン状態でした。
それが落ち着くと、次は下り方向緊急事態・・・。
最後尾の個室はめっちゃ揺れるし、狭いし水もたっぷり流れない(*_*;
疲労困憊の後、症状は治まり放心状態で座席に戻ると、
速攻・・客室乗務員さんが「お熱を計ってください」・・。
体温計を戻した記憶はあるものの、その後意識不明
隣の夫曰く「よう寝ちょったよ~・・・」
目が覚めたころ「お加減は如何ですか?何かお召し上がりになれますか?」
その声掛けのタイミングが絶妙で・・・(嬉涙)
程よく冷やされたバナナをナプキンに包んで、そっと渡してもらいました。
本当に美味しくて、体に沁みわたる美味しさでした。
エコノミー座席ですが、ビジネスかファーストクラスの物でしょう。
全日空NH223便 本当にお世話になりました。
帰りはルフトハンザ航空、トイレが少し広い事に妙に安心して・・
それでも具合が悪い時の微妙な感覚は
言葉が通じないとだめだなぁと・・実感しました。
その②・・忘れ物
私が機内で具合が悪いころ、夫は前泊先に老眼鏡を忘れてしまい
どうやら苦心していた模様です。
ホテルに着くなり「買い物に行こう、良いメガネを買いたい」
ホテルのお向かいのメガネ屋さんで、検査をしてもらって
「貴方のメガネはこれですよ」と老眼鏡を渡されました。
€10で一件落着をしました。
その③・・怒られました
機内で体調不良を起こした私ですが、その後は絶好調でした。
しかし結婚以来胃腸の不具合を訴えた事のない夫が
3日目の夜中に派手にマーライオン状態と
下り方向も緊急事態になりました。
翌日もその次の日も下り方向が、スッキリしなくて
一番楽しみにしていた400年前の地下室での
ワインプローベも参加はしたものの、ぼんやりやりしていました。
プローベの翌日、ドイツ人のご家庭にお招きを受けました。
こちらのご家庭とは20年来のお付き合いです。
昨年はお父様のお具合が良くなくてお会いできませんでした。
今年はお元気になられて再会を喜びました。
庭でお喋りをした後、お部屋でワインが用意されていました。
夫は数日前からの体調も考慮して「ein bisschen=アインビッシェン=ほんの少し」
ところが飲んでみると、意外に美味しくて・・
それでも体が心配で、でも勧められると嬉しくて・・
ein bisschenを繰り返しつつ
ジワリと体調復活の自信が感じられ嬉しくなった頃
お父様が怒り出して・・「少し少しと言いつついっぱい飲めるではないか!
日本人が解らない、ちゃんと通訳をして!」
きちんとその事情を説明していただくと、
「そのような時はドイツ人はGott sei Dank と言うのだ」
Gott sei Dank =ゴッツァイダンケ=神に感謝
ドイツ人から腹の底から怒られて、
元気になった事を心から喜んでもらいました。
その④・・助けられました
山口日独協会の方たちを、フランクフルト空港でお見送りをした後
コブレンツに移動の為、空港駅でチケットを買い
一緒に貰った案内書に従って、ホームに行くと何だかいつもとは違う雰囲気が・・
そのうち警察官の数が増えて、規制線が張られ電光掲示板には
キャンセルの表示が出ました。今チケットを買ってここに来たのに・・。
日本人の二人から「今どんな状況ですかね・・」と聞かれましたが
私たちに聞かないで、私も解らん・・状態でした。
それでも目的地方向の電車が来たのでそれに乗ると
途中の知らない駅で運転中止になり、その後やって来た電車に乗り換え
知ってる街のマインツの駅で降りました。
皆も困っている様子で、駅員さんに相談をしていました。
私たちもたどたどしく、チケットを見せながら聞いてみると
「Japan? #$%&`@Ban Boon *+#$%&/」・・あらら・・解らない!!
そこで目の前のハンブルク行の電車を指さして、
「OK?」と言うと「OK・OK」と言われました。
やれやれですが、目の前は食堂車です。
本来なら私たちが買ってるチケットでは乗れない列車かも・・・。
一時間くらいはデッキでもいいと思っていたら
私に手招きをする家族があり
席を空けてくれました、荷物もガッツ!!と抱えて網棚に乗せてくれました。
本当に助けられました。
間違ってなければ、オランダに行くのだと言われてました。
最近のドイツは列車が遅れると聞いていましたが
こういう事なのかと・・・^^;
その⑤・・再出入国
楽しい旅も最終版、帰国の日にトウリーアの駅まで
見送りに来て下さったシュミットさんから
フランクフルト空港までの旅の途中で飲みなさいと
キリリと冷えたゼクトを渡されました。
グラスもシャンパンストッパーまで入っていました。
飲むべきか、飲まざるべきか相当考えたのですが
乗り換えも有る事だし、出国前の少しの緊張もあり
ここは我慢をして、無事に帰国したら飲もうと決めました。
そのまま大切に夫のショルダーバックに入れたのです・・・。
そしてそのまま・・出国も済ませて、搭乗前のセキュリティチェックで
「ノー、ノー、ノー」・・「あ・・そうだった!!」
隣の係官を見ると、手招きをしています。
「左に曲がって、階段を下りて、ゲートを・・・ルフトハンザのカウンター」
出国をしたばかりなのに、もう一度入国手続きをして、
ゼクトを預けて再出国をして、無事にセキュリティを通りました。
最近は手荷物検査が厳しいだけではなく
入国審査に時間がかかるようになりました。
一人一人に丁寧に質問をします。
大騒動だった嬉しいゼクトは、帰宅後直ぐに冷やして
今までにないハプニングも有りましたが
本当に楽しい旅であったことを感謝して頂きました。
Gott sei Dank !!