⑧モーゼルの歴史を垣間見て

        モーゼル地域の旅は、シュミットさんが案内をしてくださいました

見学したい畑は事前に伝えていました。

初日のスタートは、コッヘム城でお祭りがあるので

先ずはお城を見にコッヘムへ行くことになりました。

地図はこちらですが、滞在しているトゥリアーは

地図の左端で切れています

地図モーゼル1

Burg  Cochem(コッヘム城)はご覧のとおりの山城です

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約1000年前からありますが、その歴史はライン河やモーゼル河の

多くの城がたどった歴史と同じく、フランス軍によって破壊されます。

1868年から約10年かけて廃墟が再興されました。

1978年以降はこの古城はコッヘム町民の所有です。

山城を登っていく途中には、中世の様子を知らせる

コーナーがありとても興味深い事でした。

組み紐を織っています

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戦いのコーナーは甲冑や

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槍の使い方もありました

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沢山のコーナーで一番私が興味深かったのはこちらです

こんな大きな鞴(ふいご)ははじめて見ました

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熱くなった鉄は、トントントンと打たれて道具になっていきました

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暫らく見とれながら“村の鍛冶屋”の歌がグルグル回りました。

帰国後改めて、“村の鍛冶屋”の歌詞を読みなおしたほどです。

そしてこちらは美味しいナッツのおやつです。

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お城の入り口でお会いしたお二人、

左側は私たちを案内してくださっているシュミットさん

右側は現在の城主さん、ともにワイン醸造家です。

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お城のすぐ下には、ぶどう畑が広がります

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城の上からの眺めは、交通の要所としての役割や

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人々の暮らし、ぶどうの様子など手に取るように解ります

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お城の見学をしましたが、ワイン屋として

特に印象に残った場所をご紹介します

戦利品の様に獣が壁に掛けてあることから解るように

「狩猟の間」です。

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その部屋に綺麗なステンドグラスがありました

ブッシェンシャイベンと言われる初期の円盤ガラスです

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その前に置かれている、錫の取っ手付き壺です。

これは中世の騎士の一日分のワインが入れてあった壺です。

昔のドイツ人は1年間に一人当たり

平均160Lのワインを飲み、今は24Lそうです。

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お城とワインの歴史を見て、コッヘムの街からお城を見上げました。

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さて次は、実際の畑を見学します。