2025ドイツ・オーストリアの旅③ルスト醸造所見学

9日(月)はウィーンの郊外ルストという街でワイン造りをされている、Weingut Eberherrさんを訪ねる事にしていました。山口EU協会での交流の中で、「オーストリアにも良い生産地があります。バッハウ渓谷やノイジートラー湖西岸の中心地ルスト等々ありますよ。」と聞き、生産者さんのご紹介もしていただきました。今回はルストにあるWeingut Eberherrさんとのコンタクトが取れてお伺いすることとなりました。
私たちは電車とバスを乗り継いて行くことを伝えていましたが、お父さんのAlexanderさんがウィーンのホテルまでお迎えに来てくださいました。
途中に是非お見せしたい場所があると言って案内された街はアイゼンシュタットです。ここはブルゲンラント州の州都で、ハプスブルグ家の重臣だったエスターハーズィ家の美しいお城があります。ヨーゼフ・ハイドンが宮廷音楽家として仕えていました。綺麗なお城です。
毎年開かれている音楽祭の様子や、日本からもハイドンを学びに来る方があると話してくださいました。
案内をしていただく中で、私たちを紹介くださった日本でEUのお仕事をしている方と、自分は音楽活動仲間だと楽しそうに話してくださいました。

お城を後にするとまもなく Eberherrさんのお宅に到着しました。
到着後、直ぐに畑を案内してくださいました。
水平線のように見える所は、ノイジートラー湖です。野鳥の保護区でもありその自然の美しさで、ユネスコの世界遺産にも登録されています。この街には毎夏コウノトリが地中海から渡ってきます。向こうに見える湖の対岸はハンガリーです。湖に面して沢山のぶどう畑が広がります。ガイドブックで見ると人口は1980人です。お聞きしたところによるとこの街には100件のぶどう農家があるそうです。
今のぶどうの様子です。
ご自身の畑について丁寧な説明を受けました。この畑に行って今までと異なると思ったのは、木と木の間がとても広い事です。それは風通しと日当たりを良くして、病気に強い良いぶどうを作る為だとお聞きしました
畝と畝の間に植えられた植物も、病気や虫よけになるものを選んで植えてあるそうです。

50年間は除草剤や農薬は使っていないそうです。木の成長のために肥料は与えていると話されました。
林業を学び奥様のご実家のぶどう農家を継承されたそうです。6ヘクタールに白ワイン用、同じく6ヘクタールに赤ワイン用のぶどうを栽培されています。Alexanderさんはこの日午前中は畑仕事をして、その後私たちを迎えに来てくださったようで、恐縮してしまいました。
畑はお父様が案内をしてくださったのですが、地下にある蔵で醸造の様子は息子さんのJörnさんが説明をされました。
木の樽についても丁寧に説明をされました。現在は彼が中心に蔵を運営していると、お父様は嬉しそうに話されていました。

試飲をしましょうと案内されました。私自身はオーストリアワインに接する機会が少なく、何も知らないのが現実です。私はオーストリアの代表的な品種のワインを3種類ほど知ることが目的で、沢山の内容は覚えられないと正直に伝えました。沢山伝えても混乱しますよね、と優しく納得していただきました。
ご自宅はホイリゲになっています。畑や醸造のお仕事が暇になる季節だけ運営をされているようでした。生活のリズムの取り方がとても興味深いものでした。
そして息子さんのJörnさんがウエルカムドリンクを準備してくださいました。
乾杯の後は和やかにお話をしました。後半は1歳のお孫さんとJörnさんの奥様も加わってアットホームな空気で一杯でした。山口市の観光パンフレット(英語版)と大内塗のキーホルダーをお土産に持って行きました。
日本でもゆっくりと味わいたいと思っています。終了後はまたホテルまで送って下さり、私たちのために長い1日を共に過ごしていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
日本の皆様とWeingut Eberherrさんのワインを楽しむには沢山のハードルがあります。ゆっくりと待ちたいと思いました。

さて次回④⑤は娘家族と合流して過ごした2日間をお伝えします。

 

 

 

6月のお知らせ

ドイツ・オーストリアの旅から帰国しました。留守の間はご迷惑をおかけしました。
留守をしている間、山口井筒屋さんのワインコーナーにオーバーヴィーゼの棚が出来ていました。留守の間多くの皆様にご利用をいただきました事、ありがたく嬉しく思いました。
今月はお知らせをしていますように、6月29日(日)に山口井筒屋さんで試飲販売会を行います。本格的に暑くなる季節を迎え、爽やかにワインをお楽しみいただけるセレクトしたいと考えています。
ドイツよりモーゼル・ツェル地区の人気者、ZELLER SCHWARZE KATZ ツェラーシュヴァルツカッツ(ツェルの黒猫)をプレゼントされました。早速お店番をしています。
残り少なくなりました6月ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

当店前を流れる一の坂川にホタルが飛び交う季節となりました。桜の葉の新緑を感じながらお散歩をする方を沢山お見かけします。
先ずは6月の当店からのお知らせです。
6月5日(木)~6月20日(金)までお店はお休みをいただきます。
恒例となりました山口井筒屋さんでの試飲販売会は6月29日(日)です。詳細なお知らせは6月20日(金)以降となります。5月25日(日)の試飲販売会ではゼクトの試飲はフルート型シャンパングラスと試飲用のグラスの2種類を用意して、グラスの違いによる味と香りの変化もお楽しみいただきました。とても好評でしたので、今月も2種類のグラスを準備して皆様との交流を楽しみにしています。以下の画像は自宅での試飲の様子です。

6月1日から月末まで山口井筒屋地下和洋酒売り場にて「6月オーバーヴィーゼおすすめワイン」の販売を行い  ます。販売リストと詳細なチラシは以下のリンクよりご覧ください。ご購入希望の方は和洋酒売り場カウンターにてスタッフにお尋ねください。

6月のおすすめワインをPDFファイルでご覧になりたい方は以下よりダウンロードしてください。
井筒屋6月企画チラシ(店頭&HP)井筒屋6月企画チラシ(HP)

**我が家の晩ご飯**
新緑の5月は山菜の季節であく抜きが重要と実感する月でした。先ずはタケノコです。我が家は大きなお鍋に、ヌカとトウガラシを入れて一時間以上茹でて、そのままゆっくりと翌日まで冷まして調理をします。一度に食べきれないものは冷凍にします。皆さんのご家庭ではどのようになさいますか。今年初めて圧力鍋を使うお話を伺いました。来年は試してみようと思います。

その次は蕨です、子供のころ母や祖母は灰であく抜きをしていたような気がするのですが私の記憶違いでしょうか。数年前に知人から教えていただいた方法は、切りそろえた蕨の切り口に重曹(タンサン)をたっぷりと付けて、バットに置きその上から熱湯をかける方法です。美味しく出来ました。この画像は熱湯をかけた直ぐ後です。一晩おくと濃い色になります。その後きれいに洗った後水にさらして調理しました。
あく抜きの最後は蕗です。頂いて直ぐに何となく皮をむいて水にさらしたのですが、気が付くと右手はアクで黒くなってしまいました。後悔をしながらネットで検索すると、茹でてから皮をむくと手にあくが付くこともなく、長さも綺麗に揃い問題はなかったですね。
そんなこんなでアクと悪戦苦闘をしながらの夕食が以下の通りです。
タケノコと若芽の炊き合わせ、蕨と揚げの煮物、蕗の酢漬け、ご飯は畑の夏大根の間引き菜とチリメンじゃこの菜飯です。
これに合わせたワインはモーゼルエコワインのリースリング中辛口です。柔らかい中辛口と穏やかな酸味が、意外なほどよくあいました。山菜は天ぷらと辛口スッキリ酸味のリースリングが良いと思っていましたが、意外と寄り添いちょっと嬉しい晩ご飯でした。
ご飯と言えばたけのこご飯は何度も作りました。お客様からタケノコを使ったグリーンカレーを教えていただき、チャレンジをしたいと思っているところです。冷凍タケノコを使って暑い夏を乗り越えるメニューにしたいと思っています。
②6月のおすすめリストに入っている、フランケン地方の赤ワイン2023メルローです。軽い酸そして柔らかく心地よい果実味と軽いタンニンは湿度が上がってくるこの季節にはよくあいます。この日は忙しくお総菜売り場で調達したローストビーフ、ポテトサラダなどなどとあわせました。
同じくメルローです、先月からストウブ調理にハマっていますが、この日は骨付きもも肉にチャレンジしました。鍋底から新玉ねぎ、新ジャガイモ、セロリ、パプリカを敷いて最後にハーブソルトで下味をつけたもも肉を乗せ軽くオリーブオイルを回しかけました。
③次もおすすめワインに入っている、2015リースリングⓈ(セレクション)辛口です。セレクションとは丁寧に手摘みされて作られたワインです。飲み頃に熟成され、綺麗な深みのある色は見るからに心なごみ今が飲み頃です。
④最後のおまけです。畑のお豆も終わりになりました。この日は豆メニューでした。豆ごはんと、スナップエンドウの入ったスキレットでのオムレツ風です。家庭菜園があると旬の時期はドッと同じお野菜になります。勿論冷凍保存もしますが、一生懸命旬を味わう事でもあります。

美味しいものを食べて、ゆっくりワインを飲んで体力気力を回復させる楽しみもあります。