ウィーン空港に6月7日(土)お昼に到着しました。出かける前に「地球の歩き方」を読んでいると、土曜日にウィーンにいる人は是非覗いてみてほしいナッシュマルクトののみの市・・。とても気になる記事だったのですが、飛行機を降りて荷物を受け取るまでの時間が長くかかりました。そして慣れないチケット購入などに時間を要しホテルに着いて、市内に出る頃には3時を回っていたので、のみの市は諦めてナッシュマルクトだけ覗いて見ました。季節のお野菜や果物が並び楽しいです、早速私はサクランボを買いホテルで食べました。
リンク内側に戻り主な場所を歩いて大雑把な位置を把握することにしました。
王宮(ホーフブルグ)は栄華を極めたハプスブルグ家住居です。流石に大きな施設でここだけでも博物館・国立図書館など沢山の見学場所があります。
定番の馬車に出会います。ここは音楽の都ウィーンの象徴、国立オペラ座です。
リンクの中心部では何度も馬車に出会います。
こちらウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地ウィーン楽友協会の建物です。大きく綺麗な建物をぐるりと一回りすると、やはりガイドツァーに参加したくなり後日行く事にしました。詳細はその時に<(_ _)>
ウィーンは19世紀末から20世紀にかけての建築散歩も楽しいですね。
翌日は8日(日)です。ホテルから歩いて3分の場所にあるシュテファン寺院に行き、日曜日のミサが終わった後の教会内部を見学しました。途中でパイプオルガンの演奏もあり良い経験となりました。白いシートは現在修復中です。
日曜日のシュテファン寺院を見学した後は、一日かけてリンクの外側(郊外)へ出かける事にしました。ひとつ目は36年前に来た時に回り切れず心残りの場所、シェーンブルン宮殿に行く事にしました。二つ目はベートーベン博物館での思い出をたどる事と、やはり36年前に行くことが出来なかったハイリゲンシュタット散歩道を歩くことです。西側と北側で離れているように見えますが、Uバーン(地下鉄)で行く事が可能です。
1989年3月に家族3人でヨーロッパのツァー旅行をしたのですが、飛行機から降りて最初の観光地がシェーンブルン宮殿でした。その美しさ、豪華さ、規模の大きさに圧倒されて深く心に残っていました。宮殿の窓から丘の上の建物が見えました「いつかあの丘の上から宮殿を見てみたいな」と思いました。小高い丘の上に立つのはグロリエッテです。中央部はカフェになっていて、この日は室内楽を聞きながらティータイムを楽しむ姿が見えました。
36年は前あの丘の上は何があるのだろうと思ったものです。
宮殿裏の広場で何かのイベントがあったのでしょう、舞台や照明などの大型設備の撤収作業中でした。
小雨が降っていました。丘の上まで20分~30分歩きますが、ちょうどよい散歩でした。
念願が叶い丘の上から、シェーンブルン宮殿や市内の様子を見る事が出来ました。
午後からは次の思い出の場所、ハイリゲンシュタットに向けて移動をしました。
ベートベン博物館(旧称ハイリゲンシュタット遺書の家)です。
懐かしい中庭
耳が聴こえなくなったベートーベンが当時使っていたピアノを再現して・展示されています。
36年前は少し展示方法が違っていました。当時ツァーガイドをしてくださったのがウィーン国立音楽大学の湯浅勇治先生でした。音楽関係でベートーベンハウスの管理人さんとも懇意だったのでしょう。小学生の娘に「あなたピアノ習ってるの?弾いてごらんなさい」と言われました。湯浅先生は指揮者で門下生に優秀な音楽家が多く輩出されました。
当時を思い出しながら、ハイリゲンシュタットの小道を探していると、36年前にベートーベンハウスで買った絵葉書で見た風景に出会いました。
看板にはベートーベンの顔がありました・・そっと中をのぞくとホイリゲでした。
お腹もすいてきたので、ここで一休みしてワインとお料理を楽しむ事にしました。
ガイドブックを見ると「1817年の夏にベートーベンが滞在して「第九」を作曲したと言われる家が、ホイリゲになっている。1683年からマイヤー家が所有するぶどう畑のワインとシュランメル音楽が人気」と書かれていました。
ワインもお料理も美味しかったです。たまたま入ったお店ですが、きちんと目指して来て音楽も楽しみたかったと感じました。
帰宅後資料を探すと当時の絵葉書が出てきました。「建物の右角のオブジェは何だろうな」・・そのような気持ちで絵葉書を眺めた気がします。
お腹も満たされ一杯のワインが足取りを軽くしてくれます。向こうに見える丘一帯はぶどう畑です。今のハイリゲンシュタットは閑静な高級住宅街のようでした。
小川沿いの小道はきれいに整備されています。当時の面影もも残されているようでした。
奥の広場まで行くとベートーベンの胸像もありました。
この日は本当にたくさん歩きました。思い出にも浸る1日でした。
次回③は、新しい初めての方との出会いの日です。新しいワインの産地に行った様子をお届けします。