2016ドイツの旅(序章)

8月のお知らせのとおり、8月19日から9月1日まで

ドイツ旅行をしてきました。

今日から数回に分けて、旅日記を書きたいと思います。

今回は数か所の蔵元訪問と音楽を楽しむ旅です。

前半と後半が蔵元訪問、中間がお楽しみの旅です。

旅の日程に添って、記したいと思います。

航空券は山口宇部空港からフランクフルト往復です。

山口宇部空港は7時40分発です。羽田空港を14時05分発

フランクフルト空港とは時差がありますから

その日の18時45分に到着しました。

フライト時間は11時間です。

最初の目的地はモーゼルワインの故郷トゥリアーです。

その日のうちに、行くことはできませんので

空港から電車で30分足らずのマインツという町まで移動しました。

ライン川とマイン川の合流点のこの町では

是非見て見たいものがありました。

緩やかな丘の上の教会のこのドアを開けると。

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ザンクト・シュテファン教会のステンドグラスです。

第二次世界大戦で破壊され、戦後再建されたものです。

このステンドグラスは、シャガールが手がけたものとして知られています。

美しいブルーを基調とした光が

柔らかく教会内部を包み込んでいました。

しばらくこの光に包まれてました。

その後は約半日市内を散策しました。

マルクト広場と大聖堂

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グーテンベルク博物館

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ライン川沿い市庁舎近くのテラスで、喉を潤すなど・・。

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午後の列車でマインツ駅を出発して

トゥリアーに向かいました。

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2015ドイツ旅行ハプニング編

 海外の旅に出る前はたいていバタバタするものです。

今回もご多分に漏れず、慌ただしい出発でした。

今回は久しぶりに予想を超えるハプニングが起きました。

その①・・機内での出来事

機内で落ち着いた頃飲み物が出て(たいていビールを注文)

その後のお食事はワインと共に頂いて・・ほろ酔いになって

2~3時間程度仮眠をして、映画を見る・・この流れです。

ところが!(ー_ー)!! 食事が終わっても、酔い感がまったく無く

何だか怪しい胸騒ぎ・・・座席前の、緊急用のあの袋のお世話になりました。

その後更に症状は悪化、個室に閉じこもりマーライオン状態でした。

それが落ち着くと、次は下り方向緊急事態・・・。

最後尾の個室はめっちゃ揺れるし、狭いし水もたっぷり流れない(*_*;

疲労困憊の後、症状は治まり放心状態で座席に戻ると、

速攻・・客室乗務員さんが「お熱を計ってください」・・。

体温計を戻した記憶はあるものの、その後意識不明

隣の夫曰く「よう寝ちょったよ~・・・」

目が覚めたころ「お加減は如何ですか?何かお召し上がりになれますか?」

その声掛けのタイミングが絶妙で・・・(嬉涙)

程よく冷やされたバナナをナプキンに包んで、そっと渡してもらいました。

本当に美味しくて、体に沁みわたる美味しさでした。

エコノミー座席ですが、ビジネスかファーストクラスの物でしょう。

全日空NH223便 本当にお世話になりました。

帰りはルフトハンザ航空、トイレが少し広い事に妙に安心して・・

それでも具合が悪い時の微妙な感覚は

言葉が通じないとだめだなぁと・・実感しました。

その②・・忘れ物

私が機内で具合が悪いころ、夫は前泊先に老眼鏡を忘れてしまい

どうやら苦心していた模様です。

ホテルに着くなり「買い物に行こう、良いメガネを買いたい」

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ホテルのお向かいのメガネ屋さんで、検査をしてもらって

「貴方のメガネはこれですよ」と老眼鏡を渡されました。

€10で一件落着をしました。

その③・・怒られました

機内で体調不良を起こした私ですが、その後は絶好調でした。

しかし結婚以来胃腸の不具合を訴えた事のない夫が

3日目の夜中に派手にマーライオン状態と

下り方向も緊急事態になりました。

翌日もその次の日も下り方向が、スッキリしなくて

一番楽しみにしていた400年前の地下室での

ワインプローベも参加はしたものの、ぼんやりやりしていました。

プローベの翌日、ドイツ人のご家庭にお招きを受けました。

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こちらのご家庭とは20年来のお付き合いです。

昨年はお父様のお具合が良くなくてお会いできませんでした。

今年はお元気になられて再会を喜びました。

庭でお喋りをした後、お部屋でワインが用意されていました。

夫は数日前からの体調も考慮して「ein bisschen=アインビッシェン=ほんの少し」

ところが飲んでみると、意外に美味しくて・・

それでも体が心配で、でも勧められると嬉しくて・・

ein bisschenを繰り返しつつ

ジワリと体調復活の自信が感じられ嬉しくなった頃

お父様が怒り出して・・「少し少しと言いつついっぱい飲めるではないか!

日本人が解らない、ちゃんと通訳をして!」

きちんとその事情を説明していただくと、

「そのような時はドイツ人はGott  sei  Dank  と言うのだ」

Gott  sei  Dank  =ゴッツァイダンケ=神に感謝

ドイツ人から腹の底から怒られて、

元気になった事を心から喜んでもらいました。

その④・・助けられました

山口日独協会の方たちを、フランクフルト空港でお見送りをした後

コブレンツに移動の為、空港駅でチケットを買い

一緒に貰った案内書に従って、ホームに行くと何だかいつもとは違う雰囲気が・・

そのうち警察官の数が増えて、規制線が張られ電光掲示板には

キャンセルの表示が出ました。今チケットを買ってここに来たのに・・。

日本人の二人から「今どんな状況ですかね・・」と聞かれましたが

私たちに聞かないで、私も解らん・・状態でした。

それでも目的地方向の電車が来たのでそれに乗ると

途中の知らない駅で運転中止になり、その後やって来た電車に乗り換え

知ってる街のマインツの駅で降りました。

皆も困っている様子で、駅員さんに相談をしていました。

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私たちもたどたどしく、チケットを見せながら聞いてみると

「Japan?  #$%&`@Ban  Boon *+#$%&/」・・あらら・・解らない!!

そこで目の前のハンブルク行の電車を指さして、

「OK?」と言うと「OK・OK」と言われました。

やれやれですが、目の前は食堂車です。

本来なら私たちが買ってるチケットでは乗れない列車かも・・・。

一時間くらいはデッキでもいいと思っていたら

私に手招きをする家族があり

席を空けてくれました、荷物もガッツ!!と抱えて網棚に乗せてくれました。

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本当に助けられました。

間違ってなければ、オランダに行くのだと言われてました。

最近のドイツは列車が遅れると聞いていましたが

こういう事なのかと・・・^^;

その⑤・・再出入国

楽しい旅も最終版、帰国の日にトウリーアの駅まで

見送りに来て下さったシュミットさんから

フランクフルト空港までの旅の途中で飲みなさいと

キリリと冷えたゼクトを渡されました。

グラスもシャンパンストッパーまで入っていました。

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飲むべきか、飲まざるべきか相当考えたのですが

乗り換えも有る事だし、出国前の少しの緊張もあり

ここは我慢をして、無事に帰国したら飲もうと決めました。

そのまま大切に夫のショルダーバックに入れたのです・・・。

そしてそのまま・・出国も済ませて、搭乗前のセキュリティチェックで

「ノー、ノー、ノー」・・「あ・・そうだった!!」

隣の係官を見ると、手招きをしています。

「左に曲がって、階段を下りて、ゲートを・・・ルフトハンザのカウンター」

出国をしたばかりなのに、もう一度入国手続きをして、

ゼクトを預けて再出国をして、無事にセキュリティを通りました。

最近は手荷物検査が厳しいだけではなく

入国審査に時間がかかるようになりました。

一人一人に丁寧に質問をします。

大騒動だった嬉しいゼクトは、帰宅後直ぐに冷やして

今までにないハプニングも有りましたが

本当に楽しい旅であったことを感謝して頂きました。

Gott  sei  Dank !!