ぐるり!と無造作に印をした場所です。
Mehring(メーリング)という街です。
畑から街を見下ろすと、こんな感じです。
人口は2,200人です。
この街にワイングート セバスティァニさんという方がいらっしゃいます。
当店ではヴァイサーブルグンダーやグラウブルグンダーを
販売していて、とても人気があります。
今回お会いする事が出来ました。
この方です、瓶に記憶がある方もおありだと思います。
家の歴史とご家族の事、ご自身の畑の事、
ご自宅をホテルになさっている話など
沢山話してくださいました。
仕事としてぶどうを栽培してワインを造る以外に
まったくの趣味で、たった3列だけ道楽のぶどうを栽培し
ワインに仕立てたらとても美味しく仕上がった事
そしてそれは手入れにとても時間がかかり
息子さんと二人で5時間もかかった話を
嬉しそうに話され、私たちにご馳走してくださいました。
「さあ!畑に案内しよう!」と奥様と共にバスケットに
ご自慢のワインを入れて出かけました。
畑が一番よく見える頂上は、ワインの仕事をリタイアされた方たちが
ボランティアで公園として整備されたそうです。
それぞれの過ごし方をされています。
私が一人でこれは良い!!と喜んだのは
中央の樽の真ん中のグリーンのポールです。
こうなってますヽ(^。^)ノ
さすがドイツ人、すごく安定がよく、いい仕事です。
自宅の古い道具を持ち寄り、ワインの歴史もわかります。
この方たちは、若い頃からのお仲間で、今日はケーキを焼いて
ピクニックだそうです。お茶とケーキとテーブルクロス・・・。
ワインもごちそうになるよ「乾杯!!」
ここから眺める風景は世界一で
神が与えたものだと思う、と話されました。
ドイツに入って、ずいぶん増えたと感じていた風車ですが
ここにも建設の計画が持ち上がっているそうです。
自分はこの風景を守るために、絶対に反対していく
昔の暮らしを守りながら、風景も守りたいと・・・。
しかし建設すると国からお金が出るので、町は潤うのだと
何処の国も同じだなと感じました。
ぶどう畑の傍には、ベリーの木が沢山ありました。
「美味しいわよ、いっぱい食べてね」
果物でジャムを作ることが大好きな私は、
ここはパラダイスだと、思わずには居れませんでした。
そして、なんぼでも飲んでいます。
ぶどうの作業も見学しました。
今の作業は、ぶどうの実が割れないように
10日に一度手入れをするそうです。
打ち合わせをして
きりりと引き締まった顔をして
手に道具を持ち、あっという間に急こう配の畑を
下りながら作業を進め、その姿は見えなくなりました
美味しいワインは、人の手で丁寧に魂を込めて
大切に造られている事を、しみじみと感じます。
昔ながらの伝統を守る事の難しさの
葛藤も垣間見えました。
こういう方たちとお話をしていると
生活の基本をもう一度見直さなくてはと、
恥じ入る我が身です。
さて旅日記も終盤、次回は最終回お世話になっている
シュミットさんのケラーに行き、方向をつかんだ私です。