2025ドイツ・オーストリア旅日記①

*はじめに
6月6日より6月19日までドイツとオーストリアに行ってきました。旅の主目的はドイツワイン直輸入販売店としてお仕事の部分と、個人的に懐かしい都市を回る大きな二つの目的がありました。
ドイツへは2016年に行って以来です。体調が万全ではない年があり、その後コロナやロシアによるウクライナ侵攻など世界情勢を見ているうちにとうとう今になりました。その間に歳を重ね76歳と72歳の高齢者夫婦となってしまいました。旅の方法もこれまでの仕様では無理だと感じました。家族も心配し今年現役を引退し海外駐在経験もある甥夫婦が同行してくれる事となり、途中娘家族も合流するという心強い旅になりました。
お仕事の部分だけピックアップして記事にしようかと思いましたが、歳を重ねても旅に出たという記事がご覧になった方にとって何かしらの参考になればと思い直して記録を残す事としました。
おおよそ7回シリーズにしたいと思います。①は家を出てから最初の目的地ウィーンに着くまでをお届けします。

6月5日(木)山口宇部空港へはこれまでは自家用車で行き車は駐車場に置いていたのですが、帰国後疲れた体調での運転は止めておこうとなりました。徒歩で近くのバス停留所に行き新山口駅バスターミナルまでまで高齢者福祉パスを使いました。その後は山口宇部空港行バスです。山口宇部空港17:50発のANAで出発しました。羽田空港からは成田空港までの移動があります、お腹もすきますから飛行機はプレミアムクラスを利用しました。移動の間にゆっくりお食事をして、目的地に着いたら直ぐに休むという計画にしました。
和食のお弁当と旅の安全を願ってスパークリングワインで乾杯をしました。羽田便は何度も使いますが、プレミアムクラス利用は初めての経験でした。羽田空港に着いてからは空港リムジンバスで成田空港まで行きました。
6月6日(金)午前便のJALを利用する都合で宿泊は日航ホテル成田にしました。ホテルに着いたのは21時30分を過ぎ22時近かったと思います。機内で食事を済ませておいたことが、本当に良かったと思いました。窓から見る富士山はとてもきれいでした。
翌日ホテルから成田空港までは約10分、ホテルのシャトルバスを利用しました。
これまでは羽田空港午後発のANAを利用していました。諸々の事情で今回は成田空港発のJALにしましたがつくづく成田までは遠いと感じました。

初めてプレミアムエコノミークラスにしましたので、SAKURAラウンジの利用ができます。ホテルは素泊まりにして、ラウンジでの朝食にしました。出発までゆっくりと朝食をいただきながら過ごしました。朝からスパークリング!と少しだけ躊躇しましたが、コーヒーの前に少しだけいただきました。
プレミアムエコノミークラスのの座席は広いし足も延ばせましたので満足しています。お食事はエコノミーと同じです、飲み物のチョイスの幅が少し広がります。
お客様より日本からドイツまでの飛行ルートはどうなってるの?と沢山の方からご質問を受けました。これまでは羽田空港から新潟を抜けてロシア上空でした。今回は福島周辺から太平洋に出て北海道の東側をひたすら北上しました。昔懐かしいアンカレッジよりも北をアラスカ上空から北極圏をひたすら飛んで、ノルウエーの南側からフランクフルトに入りました。13時間半かかりました。番組プログラムも多彩で数も多くなっていました。サウンドオブミュージックを久しぶりに視聴して、落語などを聞きながら寝たり起きたりして過ごしました。帰りのルートについては後半でお知らせします。

無事に現地時間6日17:50フランクフルト空港に到着しました。到着すると入国審査の列に並びます。日本の飛行機で到着したので赤いパスポートの日本の方にお会いするかと思ってましたが、ほとんどお見かけしなかったので驚きました。前回などはずらっと並び観光かな?お仕事かなと思ったことが嘘のようでした。
翌日は午前中にウィーンへの移動がありますので、フランクフルト空港から電車で15分程度のフランクフルト中央駅すぐ前のビジネスホテルに宿泊しました。
翌日はフランクフルト空港10:20発ウィーン空港到着11:45です。オーストリア航空を使いました。眼下にドナウ川が見え、飛行機から降りる時は「美しく青きドナウ」のBGMが嬉しかったです。ウィーン空港から市内まではSバーン電車で30分程度(ミッテ駅から直通のシティ・エアポート・トレインもある)です。
今回のウィーンでの滞在はシュテファン寺院のすぐそばのホテルを使い、朝と夕方ここの鐘を聞いて過ごしました。
今の時期夜9時ごろまで明るいので、ゆっくり時間を過ごす事にしました。あさは7時起床8時から朝食、ゆっくりと1時間程度の時間を取りバランスよく食べて、ヨーグルトと果物も必ず食べる。テラス席が準備されている日はテラスで頂きました。旅の後半フランクフルトでの朝食の様子ですが、2週間を通して大体このような感じの朝食でした。
ここのホテルでは季節の果物の中に、日本のみかんがあり驚きました。美味しくしかも私にとっては今季初物です。輸出に力が入っています。
「はじめに」が長くなりました。次回からは37年ぶりのウイーン市内、新しい出会いルストでのワイン醸造所見学、バッハウ渓谷などと続きます。

6月のお知らせ

ドイツ・オーストリアの旅から帰国しました。留守の間はご迷惑をおかけしました。
留守をしている間、山口井筒屋さんのワインコーナーにオーバーヴィーゼの棚が出来ていました。留守の間多くの皆様にご利用をいただきました事、ありがたく嬉しく思いました。
今月はお知らせをしていますように、6月29日(日)に山口井筒屋さんで試飲販売会を行います。本格的に暑くなる季節を迎え、爽やかにワインをお楽しみいただけるセレクトしたいと考えています。
ドイツよりモーゼル・ツェル地区の人気者、ZELLER SCHWARZE KATZ ツェラーシュヴァルツカッツ(ツェルの黒猫)をプレゼントされました。早速お店番をしています。
残り少なくなりました6月ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

当店前を流れる一の坂川にホタルが飛び交う季節となりました。桜の葉の新緑を感じながらお散歩をする方を沢山お見かけします。
先ずは6月の当店からのお知らせです。
6月5日(木)~6月20日(金)までお店はお休みをいただきます。
恒例となりました山口井筒屋さんでの試飲販売会は6月29日(日)です。詳細なお知らせは6月20日(金)以降となります。5月25日(日)の試飲販売会ではゼクトの試飲はフルート型シャンパングラスと試飲用のグラスの2種類を用意して、グラスの違いによる味と香りの変化もお楽しみいただきました。とても好評でしたので、今月も2種類のグラスを準備して皆様との交流を楽しみにしています。以下の画像は自宅での試飲の様子です。

6月1日から月末まで山口井筒屋地下和洋酒売り場にて「6月オーバーヴィーゼおすすめワイン」の販売を行い  ます。販売リストと詳細なチラシは以下のリンクよりご覧ください。ご購入希望の方は和洋酒売り場カウンターにてスタッフにお尋ねください。

6月のおすすめワインをPDFファイルでご覧になりたい方は以下よりダウンロードしてください。
井筒屋6月企画チラシ(店頭&HP)井筒屋6月企画チラシ(HP)

**我が家の晩ご飯**
新緑の5月は山菜の季節であく抜きが重要と実感する月でした。先ずはタケノコです。我が家は大きなお鍋に、ヌカとトウガラシを入れて一時間以上茹でて、そのままゆっくりと翌日まで冷まして調理をします。一度に食べきれないものは冷凍にします。皆さんのご家庭ではどのようになさいますか。今年初めて圧力鍋を使うお話を伺いました。来年は試してみようと思います。

その次は蕨です、子供のころ母や祖母は灰であく抜きをしていたような気がするのですが私の記憶違いでしょうか。数年前に知人から教えていただいた方法は、切りそろえた蕨の切り口に重曹(タンサン)をたっぷりと付けて、バットに置きその上から熱湯をかける方法です。美味しく出来ました。この画像は熱湯をかけた直ぐ後です。一晩おくと濃い色になります。その後きれいに洗った後水にさらして調理しました。
あく抜きの最後は蕗です。頂いて直ぐに何となく皮をむいて水にさらしたのですが、気が付くと右手はアクで黒くなってしまいました。後悔をしながらネットで検索すると、茹でてから皮をむくと手にあくが付くこともなく、長さも綺麗に揃い問題はなかったですね。
そんなこんなでアクと悪戦苦闘をしながらの夕食が以下の通りです。
タケノコと若芽の炊き合わせ、蕨と揚げの煮物、蕗の酢漬け、ご飯は畑の夏大根の間引き菜とチリメンじゃこの菜飯です。
これに合わせたワインはモーゼルエコワインのリースリング中辛口です。柔らかい中辛口と穏やかな酸味が、意外なほどよくあいました。山菜は天ぷらと辛口スッキリ酸味のリースリングが良いと思っていましたが、意外と寄り添いちょっと嬉しい晩ご飯でした。
ご飯と言えばたけのこご飯は何度も作りました。お客様からタケノコを使ったグリーンカレーを教えていただき、チャレンジをしたいと思っているところです。冷凍タケノコを使って暑い夏を乗り越えるメニューにしたいと思っています。
②6月のおすすめリストに入っている、フランケン地方の赤ワイン2023メルローです。軽い酸そして柔らかく心地よい果実味と軽いタンニンは湿度が上がってくるこの季節にはよくあいます。この日は忙しくお総菜売り場で調達したローストビーフ、ポテトサラダなどなどとあわせました。
同じくメルローです、先月からストウブ調理にハマっていますが、この日は骨付きもも肉にチャレンジしました。鍋底から新玉ねぎ、新ジャガイモ、セロリ、パプリカを敷いて最後にハーブソルトで下味をつけたもも肉を乗せ軽くオリーブオイルを回しかけました。
③次もおすすめワインに入っている、2015リースリングⓈ(セレクション)辛口です。セレクションとは丁寧に手摘みされて作られたワインです。飲み頃に熟成され、綺麗な深みのある色は見るからに心なごみ今が飲み頃です。
④最後のおまけです。畑のお豆も終わりになりました。この日は豆メニューでした。豆ごはんと、スナップエンドウの入ったスキレットでのオムレツ風です。家庭菜園があると旬の時期はドッと同じお野菜になります。勿論冷凍保存もしますが、一生懸命旬を味わう事でもあります。

美味しいものを食べて、ゆっくりワインを飲んで体力気力を回復させる楽しみもあります。