⑥ぶどう畑と生産者さん
滞在しているマルクトハイデンフエルドからは
車で約20分、タクシーでは20ユーロかかる場所です。
ぶどう畑は、畑の見学ツアーや
ハイキング、サイクリングなど自然の中での
プログラムが沢山あります。
この日お世話になったのは
ワイングートのブランクさんです
彼の畑や近郊の様子を丁寧に聞き
お宅にお邪魔して、醸造のお話も伺いました。
何処の地域の畑にもこのような看板が掲げられています。
このように車も入る道もありますから、気軽に歩けます
ブランクさんは率先して案内をしてくださいました。
こちらはシルバーナー種です、
フランケン地域では一番多く栽培されています
下はリースラナー種です。
甘く仕上がったこの種のワインは人気が高いです
しかし栽培が難しく、値段も高いのですが
実際に見学すると納得します
法律で単位面積当たりの収穫量が決まっている事
この地ホンブルガーでは1102年から栽培が始まったそうです。
ぶどう栽培にとって畑の向きや土壌そして、この傾斜が良いぶどうを
作り出すのに適している説明を受けました
すべて手作業の事も聞きました
この傾斜がいかに大変な作業なのかを体験しました
傾斜30度までは機械が入りますが、60度になるとすべて
手作業で収穫の時は40KGの荷物を背負います
ここは作業の階段です。
高所恐怖症だと無理です
足を滑らせると、とても危険です
階段の傍に畑が広がります
畑に入って、手入れをします
天に向かって登る気分です
そして階段の幅は、足一つ分です
これは私の足です、因みに靴のサイズは22.5CMです。
このような過酷な作業の中でも、良いモノを造り
環境も歴史も守りたい心意気は通じます。
日本の段々畑の事を思いました。
やはり耕作放棄地もあります、ヤギが飼われていました
荒れた畑の見学もして、厳しい現実のお話もありました。
そしてもう一つの厳しい現実は、ぶどうの病気です
ぶどうの木の根が病気になったそうです。
アメリカから強い根を入れ、接ぎ木をして品種を守ったそうです。
とても辛そうに話されました。
ぶどうの栽培品種は、厳しく法律で決められているそうです
手入れや育て方には、本当に大きなエネルギーが必要だ
戦争と木の病気はその伝統を絶やしてしまう
長く続ける事が出来た事の大切さを話されました。
良いこと、厳しい事のお話を聞いた後は
ブランクさんのご自宅の醸造所に行きました。
最初に目についたのはこの看板です
2012~2014年サラーさんはワインの女王でした。
その女王はとても気さくで、素敵な御嬢さんでした
ワイン造りの話、品質に拘る姿勢を感じました
ご自慢のワインを紹介され、プレゼントしますよと
気さくに持って帰れと言われますが・・
重いしそんなに沢山は飲めません^^;
さてさて畑を堪能した日の夜は、お城でのワイン祭りです
畑から眺めた会場となるお城です
街全体の様子です
さてさて・・・夜のお祭りですが
お祭りのルールがあります
まずここで使うグラスは自宅から持参する
または会場の入り口で今年のグラスを購入するです
グラスは2ユーロと2・5ユーロの二種類です。
もう一つのルールはマイフォークがない場合は
ナイフとフォーク両方で5ユーロですが、返却すると
そのお金は戻ってきます。
今夜はエビフライを戴きました
みんな楽しそうです
音楽もあり、盛り上がってノリノリで歌っています。
ゲート前に立つ、この少々厳ついお兄さんは
会場に入る若者には、手荷物の検査をして
お祭りのルールを厳しくチェックし
帰りのタクシーに困っている私たちには
優しく自分の携帯で呼んでくれました
この小さな村の、歴史、生活、伝統を肌で感じました。
さて次回は、地図の左上ルーアーから電車で
フランクフルトに行き、乗り換えてライン川沿いのコブレンツを目指します
そこでモーゼル川沿いの電車に乗り換えて
ドイツ最古の街トゥリアーに向かいます。
ここにはワイン屋としてとてもお世話になっている
シュミットさんにお会いします。