2016ドイツの旅(フランケンワイン)最終回

 この旅の最後はフランケンワインの醸造所です。

ザルツブルクからミュンヘンまで電車で約2時間です。

ミュンヘンで乗り換えて約2時間で

ヴュルツブルク中央駅に行きます。

フランケン地域の中心都市で

マリエンベルク要塞やドームなど

見学するところの多い街ですが

駅は中心部より少し離れた、ぶどう畑の傍にあります

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ユリウスシュピタールやビュルガーシュピタールなど

日本でも有名な醸造所がある場所です。

この街から車で1時間余り走った所に

マルクトハイデンフェルドという小さな街があり

その街にあるのが

一年前から取引をしているデーピッシュワイナリーです。

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昨年は丁寧に畑を見てまわったのですが

今年はゆっくりと蔵でお話を伺いました。

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試飲をして、一本一本のワインンの

物語を聞きました。

健康な木を維持するためのお話

47年間実をつけている木の話

剪定した木は燻製用として使うお話

自然に逆らわない農法

貯蔵する樽は、スペンサー森の樫の木を使う事

樽は昔ながらの方法で作り

最近は東南アジアから入ってくる

安い樽は使わないなど

そして壁にかかっている樽職人の道具を見ました

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伝統を守り、環境を守り、自然と向き合いながら

誠実にワインを作る姿勢は

どの醸造所からもひしひしと感じますが

デーピッシュさんからも熱く感じます。

例えばのお話・・・

当店で人気の一本に

バッカス(バッフース)があります

とても香りがよくて、皆様に喜ばれています。

何時も思うことは「いい香り」

という抽象的ではなく、もっとわかりやすい

お客様にとって親切な

表現はないだろうかと・・質問しました。

「おお!それはHolunderの花の香りだよ」

「これがその実だよ」と言って庭から

摘んで来てくださいました。

ホルンダーのシロップもあって

薬草だと説明されました。

山口に帰って来て、メモを見ながら

検索すると「西洋ニワトコ」でした。

この花に出会える日が楽しみになりました。

一つのワインの香の質問から、

一気に楽しみが広がりました。

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ささやかな質問から、

泉のように湧き出る情報に

ワインと共にある生活の

奥深さを感じました。

どの醸造家とお話をしても共通して

驚くほどの話題を提供してくださいます。

私達が元気な間は、

毎年皆様とお会いしたいと

心からそう思います。

帰国後皆様から「治安は大丈夫だったか?」

そのような質問を沢山受けました。

何処にいても絶対に安全という

保証はなく、万が一の時のために

注意深くなることだと思います。

夜遅くは出歩かない

人込みでは注意(近寄らない)

コンサート会場等では出入り口の確認

などなど沢山です。

今回は情報の収集のために

外務省の「旅レジ」に登録をしました。

これは役に立つと思いました。

2016ドイツの旅(ザルツブルク①)

移動はジャーマンレイルパスを使いました。

このパスはドイツ国内はもちろん

お隣のオーストリア

ザルツブルクまでは行く事が出来ます。

ちょうど音楽祭の期間中でもあり

クラッシック音楽ファンの夫は是非に・・。

足を延ばすことにしました。

日本ではほとんど見かけなくなった

食堂車も楽しみの一つです。

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ハイデルベルク駅から約10分の

マンハイム中央駅で乗り換え

オーストリア南部のクラーゲンフルト行の

ECに乗ると約5時間でザルツブルクに到着しました。

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肉団子入りや野菜たっぷりのスープとパン

車窓からの風景を楽しみつつ

ビールとゼクトも楽しみながらの移動でした。

ザルツブルクに到着すると

長年見慣れて、憧れていたザルツブルグ音楽祭の

横断幕が見えてきました。

ザツァッハ川を渡ると旧市街に入ります。

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モーツァルトの生家、流石に観光客が多いです。

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モーツァルト広場

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774年に創建された大聖堂、

モーツァルトがここで洗礼を受け

オルガン奏者を務め

同じくザルツブルク生まれの指揮者・カラヤンの

葬儀もこの教会で行われました。

大聖堂の内部です。

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たまたま開催されていた、パイプオルガンコンサートを楽しみ

入口ではポスターが目に入り、

おお!今夜ではないですか!!

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夜には「モーツアルトのレクイエム」を聴きました。

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長い残響の聖堂でのコンサートは、

音のベールに包み込まれるような、

不思議な気持ちでしたが、

私の知っている部分になると

曲に引きこまれていきました。

メインは何と言っても祝祭劇場・・・。

ほぼ毎日のようにコンサートが開かれ

聴衆の方も、フォーマルに着飾っている方も多く

夏の社交界という雰囲気でした。

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私たちは出発前に、ホームページから

手に入ったチケットがモーツァルテウムでした

これを機会にドレスを着るようにという

アドバイスに、大決断でドレスにしました。

もちろん、気軽な服装に方もいらっしゃいます。

でもこれを着た事で、さまざまな現地ならではの

良い体験ができました。

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ホテルから歩いてすぐそば、

モーツァルトが生活した家の前を通って行きました。

92歳のネビル・マリーナー指揮の

モーツァルトを堪能しました。

次回は「サウンド・オブ・ミュージック」の

舞台を歩いて回れる範囲のご紹介です。