⑧モーゼルの歴史を垣間見て

        モーゼル地域の旅は、シュミットさんが案内をしてくださいました

見学したい畑は事前に伝えていました。

初日のスタートは、コッヘム城でお祭りがあるので

先ずはお城を見にコッヘムへ行くことになりました。

地図はこちらですが、滞在しているトゥリアーは

地図の左端で切れています

地図モーゼル1

Burg  Cochem(コッヘム城)はご覧のとおりの山城です

DSCN5108

約1000年前からありますが、その歴史はライン河やモーゼル河の

多くの城がたどった歴史と同じく、フランス軍によって破壊されます。

1868年から約10年かけて廃墟が再興されました。

1978年以降はこの古城はコッヘム町民の所有です。

山城を登っていく途中には、中世の様子を知らせる

コーナーがありとても興味深い事でした。

組み紐を織っています

DSCN5105

戦いのコーナーは甲冑や

DSCN5106

槍の使い方もありました

DSCN5107

沢山のコーナーで一番私が興味深かったのはこちらです

こんな大きな鞴(ふいご)ははじめて見ました

DSCN5133

熱くなった鉄は、トントントンと打たれて道具になっていきました

DSCN5135

暫らく見とれながら“村の鍛冶屋”の歌がグルグル回りました。

帰国後改めて、“村の鍛冶屋”の歌詞を読みなおしたほどです。

そしてこちらは美味しいナッツのおやつです。

DSCN5111

お城の入り口でお会いしたお二人、

左側は私たちを案内してくださっているシュミットさん

右側は現在の城主さん、ともにワイン醸造家です。

DSCN5115

お城のすぐ下には、ぶどう畑が広がります

DSCN5113

城の上からの眺めは、交通の要所としての役割や

DSCN5366

人々の暮らし、ぶどうの様子など手に取るように解ります

DSCN5126

お城の見学をしましたが、ワイン屋として

特に印象に残った場所をご紹介します

戦利品の様に獣が壁に掛けてあることから解るように

「狩猟の間」です。

DSCN5391

その部屋に綺麗なステンドグラスがありました

ブッシェンシャイベンと言われる初期の円盤ガラスです

DSCN5123

その前に置かれている、錫の取っ手付き壺です。

これは中世の騎士の一日分のワインが入れてあった壺です。

昔のドイツ人は1年間に一人当たり

平均160Lのワインを飲み、今は24Lそうです。

DSCN5393

お城とワインの歴史を見て、コッヘムの街からお城を見上げました。

DSCN5136

さて次は、実際の畑を見学します。

⑦ドイツ最古の街トゥリァー

 約一週間滞在した街マルクトハイデンフェルドを後にして

ルーアー駅からフランクフルトを目指します

 DSCN5339

ルーアー駅に電車が到着すると、

週末の休暇を楽しむ人たちが、楽しそうに降りて来ました。

フランクフルトからコブレンツまでは、

ケルン方面に行く電車に乗り、ドイツの父なる川、ライン川沿いを走ります

ネズミの塔など観光船と同じ風景を楽しむために

進行方向右側に座ります.

出発して約30分でオーバーヴェーゼル(oberwesel)

という駅を過ぎると、間もなくあの伝説の

ローレライの岩が見えてきます。

約一時間の電車の旅でライン川とモーゼル川との合流点、

コブレンツに到着です。

そこからはドイツの母なるモーゼル川沿いを走り

トゥリァーという2000年の歴史を持つ

ドイツ最古の街に着きます。

ポルタ・ニグラや大聖堂(Dome)

聖母教会などなどがあります。

DSCN4875DSCN4828

DSCN4818

↑  3枚全て5年前のデータです^^; ↑

この街は5年振り3回目の訪問です。

何時もお世話になるホテルはヴィラ・ヒューゲルです。

http://www.hotel-villa-huegel.de/

ホテルは何時もの懐かしい様子でしたが

DSCN5535

お向かいの建物は工事中でした

聴くところによると、ルクセンブルグで働く人たちの家が建つそうです。

ルクセンブルクは地価が高いそうです。

DSCN5183

工事で汚れた道路をお掃除していました。

ここはルクセンブルクまで約15Kmです。

働きに行く人も多く、ガソリンは安いので

出かけて行って給油する人もいるそうです。

変わりつつある街で、是非とも叶えたい事があります。

先ずは①体調不良で充分なコンタクトが取れていない

SMW社(ザール・モーゼル・ヴィンツアァーゼクト社)の

シュミット社長さんにお会いする事

②たくさん売れて人気ワインのぶどう畑6か所を見学したい

③私の好きなゼクト、ディヒタートラウム(詩人の夢)の

舞台となったルクセンブルクのシェンゲンに行きたい

④そして今後の営業方針を決めたい

そのような事を心に抱えて、ホテルのお部屋に入ると(^_^)

ipadデータ2014.8.10 085

シュミットさんからキリッと冷えたディヒタートラウムのロゼゼクトが

温かい言葉のメッセージカードと共に用意されていました。

緊張が一気にほぐれ、嬉しさで心が一杯になりました。

次回からは①~④の課題を抱えた

モーゼルの旅をお届けします。